- 海外FXと国内FXで一体、本質的には何が違うの?
- 海外FXを使うことのメリットはなにがあるの?
- 反対に海外FXを使うことでデメリットはないの?
上記のような疑問は私自身が13年前にFXをやり始めた時から感じ、
国内FXとの違い、メリット・デメリットを考えてきました。
その過程でFXを教える立場にもなり、
「初心者から中級者までの方が使いやすいFX会社は
国内FX or 海外FX.....? 」ということを常に考えていました。
今回の記事では
私が調べた結果と、講座を受講してくれた受講生の意見を元に
客観的な事実として、海外FXと国内FXはどう違うのかを分かりやすく解説していきます。
海外FXと国内FXの違い、メリット・デメリットを徹底比較

最大レバレッジ
まず一番注目されるのはレバレッジといってもいいでしょう。
国内FXでは25倍までという制限があります。以前はもっと倍数が高かったのですが、レバレッジをかけすぎて資産を失う人が多く、段々規制が強まってきました。近年では10倍に規制しようとする動きもありましたが、現状Max25倍に落ち着いています。
一方、海外FXでは規制がありません。
その為、レバレッジ3,000倍のFBSや2,000倍のGemForexが存在します。
レバレッジが高いことで、少ない証拠金で大きなロットを取引出来るのが魅力になります。
証拠金 | Max25倍の際、使える資金量 | Max3000倍の際、使える資金量 |
4,000円 | 10万円(4,000円×25倍) | 1,200万円(4,000円×3,000倍) |
10,000円 | 25万円 | 3,000万円 |
100,000円 | 250万円 | 3億円 |
500,000円 | 1,250万円 | 15億円 |
1,000,000円 | 2,500万円 | 30億円 |
このように、
国内FX25倍での1,000,000円で使える資金量(2,500万円)より
海外FX3,000倍の場合の10,000円で使える資金量(3,000万円)の方が多くなるという事実があります。
よって海外FXは少額からの投資に向いていると言えます。
ゼロカットシステム
ゼロカットシステムも海外FXの大きな特徴の一つです。
国内FXでは証券会社ごとに決められた証拠金率が一定比率を割った場合に強制ロスカットされます。そして、急激な為替変動があり、マイナスとなった場合には追証といい、追加で証拠金を差し入れないといけません。
2011年9月から約3年にわたって維持してきた、スイスフランの対ユーロ(EUR/CHF) の上限1ユーロ=1.20フランを2015年1月15日のスイス国立銀行理事会で廃止を発表しました。スイスフランショックといいますが、マーケットは混乱し、国内FX会社を使っていた人は追証が数百万円になった人もいます。
また、2015年8月にはチャイナショック、2019年1月にはアップルショックと大きく為替が変動した時がありました。直近5年間ではこの2件でも同様に追証が発生した件数が多かったです。
一方で、海外FXはゼロカットシステムというものを備えています。例え、急激な為替変動にあって証拠金がマイナスとなったとしてもゼロにしてくれるシステムです。
これは海外FXの多くが備えていますが、悪質な海外FX会社も存在するのは事実です。しかし私がアンケートをしてランクインした会社についてはきちんと備えていました。(実験の為、あえて雇用統計や週明けなどの値が飛びやすいところで実験をしております。)
リスク管理はしっかりやっておきたいですが、急な為替変動は誰にも予測が出来ないものです。
だからこそ、もしもの時の保険として海外FXは心強い存在になります。
ボーナスやキャンペーン
国内FXでは
例:「○通貨取引したらキャッシュバック5,000円」
などはありますが、おまけ程度であり、証拠金に組み入れられる大きなボーナスやキャンペーンはほぼ存在しません。
一方で海外FXは非常に豊富です。
日本人が一番利用しているXMでは口座開設だけで3,000円ボーナスがもらえますし、入金する毎に上限はありますが100%ボーナス、取引量に応じたボーナスももらえます。
レバレッジが2,000倍と高く人気のGemForexもボーナスが豊富で、新規口座開設だけで20,000円ボーナスがもらえますし、月に2回ほどですが定期的に入金100%ボーナスがあります。
ロスカット水準が0%で人気のiForexは初回入金100%ボーナスに加えて定期的な入金ボーナスを実施しています。
レバレッジ3,000倍のFBSも口座開設ボーナスが用意されています。
こちらは「レベルアップボーナス」口座を開設することでもらえます。通常は70ドルですが、FBSのトレードアプリであるTrading Brokerと連動することで、140ドルにすることが可能です。また、他の口座では取引量に応じてキャッシュバックが受けられます。
このように海外FXではボーナスやキャンペーンが豊富に用意されています。高レバレッジに加えて、ボーナスを証拠金にすることが出来るので、より安全に運用が可能となります。
ロスカットレベル(強制ロスカット水準)
国内FX会社ではロスカットレベル(強制ロスカット水準)が証拠金維持率50〜100%と設定されていることが多く、十分な証拠金を用意していないとすぐにマーケットから退場することになってしまいます。
一方、海外FX会社では
LandFXが30%
XM、AIORY、TitanFX、GemForex、FBS、BigBoss、Tradeviewが20%と非常に低く設定されています。
そして特筆すべきは
iForex です。ロスカットレベルが0%になっています。
つまり証拠金を極限まで使ってトレードが出来る、という点で非常に人気があります。
取引方式(DD方式とNDD方式)
FXの取引方式としては大きく
DD(ディーリング・デスク)方式(OTC オーバーザカウンター とも言い、別名で相対取引とも言います)
とNDD方式(ノン・ディーリング・デスク)方式に分かれます。
国内では一部のFX会社を除いてDD方式です。
一方、海外FX会社では一部を除いてNDD方式を採用しています。
DD方式とNDD方式の違いは顧客と為替相場の間に業者が入るかどうかです。
国内FXが採用しているDD方式は業者が間に入る為、約定スピードが遅かったり、約定拒否の可能性があります。
一方で、海外FXで採用しているNDD方式では顧客が直接為替相場に注文が出せる為、約定スピードが早く、約定拒否もありません。
スプレッド
スプレッドに関しては国内FXが非常に狭く、国内最大手のDMM FXはUSDJPY(ドル円)で原則0.3pipsの固定スプレッドとなっています。
他の企業も競うようにスプレッドが狭いです。
一方で海外FXではSUDJPY(ドル円)で一番狭くてもTitanFXのXeroブレード口座の0.33pipsです。
ただ、これは取引方式(DD方式 or NDD方式)とも関係してくる事柄です。国内FX業者の場合は一旦自社を通す為、可能となっている現実があります。
スプレッド水準だけをみると国内FXが有利ですが、スプレッドの中身まで考えるとNDD方式を採用している海外FXの方が透明性は高く評価出来ます。
取引ツール(取引プラットフォーム)
国内FX会社では自社の取引プラットフォームを使う場合が殆どです。自社のプラットフォームでも優秀だったら良いのですが、インジケーターの計算が間違っていたことがあります。また使いやすさの面でもそれぞれの会社で、それぞれの画面構成となっており、使いにくいです。
一方で、海外FX会社はMT4という取引プラットフォームを採用していることが殆どです。
海外FXへ興味が湧いた人に、まず読んで欲しい比較表・総合ランキング【アンケート実施】で取り上げた会社においても1社を除いてMT4が使えます。(その1社は後述)
MT4の特徴はなんと言っても、自動売買ツール(EA)を使えることにあります。
共通したプラットフォームですので、リスク管理の為3、4社に分けて口座を持っていた場合でもすぐに適応出来ますし、上記のEAの導入もスムーズに行えます。
また、唯一MT4を採用していないiForexの独自ツールは非常に使いやすい為、かえって人気が高いという意見も多いです。
取引銘柄
国内FXは円、ドル、ユーロ、豪ドル、カナダドル、スイスフランなど主要通貨しか扱っていないことが多いですが、
海外FXは主要通貨、マイナー通貨に加えて、CFDで株価指数、金、原油が扱えたりしますし、
iForexなら上記に加えて海外株式、暗号資産(仮想通貨)などが扱える為、多様な銘柄を取引出来ます。
例えば
登録方法
国内FX業者では金融庁の規制が厳しくなっており、マイナンバーを必ず提出しないといけません。また、その他の書類を送って、登録が完了したら郵送で送られてくるのを待つ必要があり、口座開設まで時間がかかりますし、面倒です。
一方、海外FX業者はマイナンバーカードの提出を義務付けているところは知りません。
少なくとも海外FXへ興味が湧いた人に、まず読んで欲しい比較表・総合ランキング【アンケート実施】 で取り上げたFX会社では求められることはありません。
登録手続き自体も非常に簡単です。顔写真付きの本人確認書と現住所が確認できる書類をスマホやプリンターで撮って、登録画面にアップロードするだけです。多くの場合、数日で口座開設となります。
顔写真付きの本人確認書:運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど
現住所が確認できる書類:クレジットカードの明細書、住民票の写し、納税通知書、公共料金の請求書など
信頼性(安全性)の高さ
国内FXは金融庁の規制のもとにあるわけですが
海外FXは日本の金融ライセンスは取得していません(営業許可もありません)。
ただし、日本在住者が海外FXをしても、日本の法律的には全く問題ありませんし、海外FXは海外での金融ライセンスを保有しており、自己資産と顧客から預かったお金の分別管理をしていますので安全性は担保されていると考えています。
とはいえ、最終的にはこの部分については自己責任ということになるでしょう。
入出金の方法
国内FXの場合は銀行からしか入出金できませんが、
海外FXの場合は銀行からの入金の他、Bitwallet、Sticpay、暗号資産(仮想通貨)での入出金が出来て非常に便利です。ただ、銀行から入出金する場合に入力項目が多く、時間がかかるのが少しネックになります。
税金
国内FXは分離課税という方式が採用されており、収入ー経費=所得(利益のことです) の利益部分が20万円を超えた場合、所得に対して一律20.315%の税金が課税されます。
一方、海外FXは総合課税という方式が採用されており所得部分が多くなればなるほど税率は高くなります。(これを累進課税制度と呼びます)
課税される所得 | 税率 | 税率の内訳 | 控除額 |
〜195万円 | 15% | 所得税5%+住民税10% | 0円 |
195万円〜330万円 | 20% | 所得税10%+住民税10% | 97,500円 |
330万円〜695万円 | 30% | 所得税20%+住民税10% | 427,500円 |
695万円〜900万円 | 33% | 所得税23%+住民税10% | 636,000円 |
900万円〜1,800万円 | 43% | 所得税33%+住民税10% | 1,536,000円 |
1,800万円〜4,000万円 | 50% | 所得税40%+住民税10% | 2,796,000円 |
4,000万円〜 | 55% | 所得税45%+住民税10% | 4,796,000円 |
実際には所得税の計算では他の所得を足して、所得控除や税額控除で引き算をしますので一概に言えませんが
上記表からも分かる通り単純計算すると利益が330万円を超えると海外FXの税金のほうが高くなります。
日本語対応
日本語対応は非常に心配になる部分だと思います。自分の大切な資金を預けるのに際し、何か聞きたいことがあったら日本語で聞ける環境があることは非常に大切になります。
XM、AXIORY、GemForex、TitanFX、iForex、TradersTrust(TTCM)については、
日本人の担当者が、国内FXより迅速な対応かつ丁寧な対応をしてくれます。
他の海外FX会社に関しては日本語対応はしてくれますが、若干劣る感じは否めません。
海外FXと国内FXの比較一覧
◎:とても優れている
○:優れている
△:劣る
×:明らかに劣る
海外FX | 国内FX | |
最大レバレッジ | ◎ | × |
ゼロカットシステム | ◎ | × |
ボーナスやキャンペーン | ◎ | × |
ロスカットレベル(強制ロスカット水準) | ◎ | × |
取引方式(DD方式とNDD方式) | ○ | △ |
スプレッド | ○ | ◎ |
取引ツール(取引プラットフォーム) | ◎ | △ |
取引銘柄の多さ | ◎ | ○ |
登録方法 | ◎ | ○ |
信頼性(安全性)の高さ | △ | ◎ |
入出金の方法 | ◎ | ○ |
税金 | △ | ◎ |
日本語対応 | ○ | ◎ |
海外FXと国内FXの徹底比較 まとめ
よって総括すると
- 税金や取引コストを抑えて取引したい上級者 の方は 国内FX
- 少額でも低リスクで大きな利益が狙いたい初心者・中級者 の方は 海外FX
が向いていると言えます。
参考になりましたら幸いです。