このページでは、
海外FX取引において確定申告に必要な年間取引報告書(年間損益報告書)(以下、年間取引報告書)の方法をお伝えします。
(年間取引報告書とは年間の取引履歴一覧であり、年間の損益も記載されています。)
海外FXの場合、ほとんどがMT4(プラットフォーム)を利用したFXトレードになりますが、
確定申告の為の書類を自らMT4から出力する必要があります。といっても難しいことではないのでご安心下さい。
以下の手順に従っていけば10分ほどで年間取引報告書を出力できます。
それではMT4から年間取引報告書を抽出する手順を画像付きで解説していきます。
海外FXで確定申告の為に、MT4から年間取引報告書を出力する方法を画像付きで徹底解説
年間取引履歴を抽出したい口座のMT4にログイン
取引履歴をMT4から抽出するためには、
対象となる口座のMT4にログインする必要があります。
ログインできましたら
ターミナルにある「口座履歴」の項目を開き、右クリックで「期間のカスタム設定」を選択します。
(ターミナルはデフォルト設定では画面下部にあることが多いです。)

↓

確定申告の対象となる取引履歴の期間を選択
取引履歴は確定申告をする所得税の暦年になります。
(例:2020年分の確定申告なら2020年1月1日から2020年12月31)
そのため、抽出したい履歴の期間を選択します。

レポートの保存
次は「口座履歴」の画面で右クリックをして「レポートの保存」をクリック。
そしてレポートの保存先を選択し、「保存」をクリックすると指定したフォルダに口座履歴のデータが保存されます。

なお、データはHTMLファイルで生成されます。
Winddowsの場合はこのように出力されます。(Chromeの場合)

Macの場合はこのように出力されます

いずれもウェブブラウザにドラッグ&ドロップを行うと下記のレポートが表示されます。
ファイルの確認とレポートの見方
生成した年間取引履歴のファイルを開くと、対象期間の取引履歴が並んでいます。
ファイルの一番下部にサマリーがあり、ここで出力されている「 Closed Trade P/L 」が、その年における確定した損益総額です。
ここに表示されている利益が給与所得者で20万円、給与所得者以外で38万円を超えていると確定申告が必要になります。
確定申告においてはこの「 Closed Trade P/L 」の金額を
雑所得の「その他」の金額に記入することになります。

外資建て口座の場合
通常の円口座だと、確定申告で必要になるのは「Closed Trade P/L」です。
しかし、外貨建て口座を使っている場合は、
取引ごとの損益を「その日の為替レート」で計算し、一年を通して集計しなければなりません。
なお、その日の為替レートは仲値(TTM)ですので銀行のサイトで確認できます。
毎日の損益をその日の為替レートを使って計算しなければならないので、
長期のトレードなどトレード回数が少なければ自分で計算できますが、多ければそれだけで大変な作業になります。税理士さんに依頼することも視野に入れましょう。
念の為、毎日の仲値のデータを参照できるリンクをご紹介しておきます。
ですので口座開設をする際は
確定申告する際の手間も考慮すると、円建て口座を選択することがベストだと考えます。
MT4取引履歴を印刷する方法
ダウンロードしたHTMLファイルから印刷
確定申告をする際、取引履歴を書類として提出しなければいけません。
書類として提出する場合はダウンロードしたHTMLファイルを開き、「右クリック」→「印刷」で印刷することができます。
PDFに変換して印刷することもできる
HTMLデータをPDFに変換することもできます。
PDFに変換する場合、「印刷画面」で「送信先」を「PDFに保存」に選択することで抽出することができます。

こうしておけば、来年以降の確定申告においても、「昨年はどんな風に出力していたか」と確認するのに便利です。
海外FXで確定申告の為に、MT4から年間取引報告書(年間損益報告書)を出力する方法を画像付きで徹底解説
MT4を使っている場合の確定申告に必要な書類の出力方法を解説してきました。
意外と簡単だったのではないでしょうか。
また、MT4を使っていないiForexでは
カスタマーセンターへメールすると、作成して送ってれるので
こちらも便利です。
海外FXの確定申告は難しいように思われがちですが、一度やれば慣れますのでぜひ参考にして下さい。